2020.03.22 22:47水産資源学の基本 よく出る部分2 ちゃんと知ってる?乱獲ここを理解していないとハンドブックを読み進めるのに苦労する部分をピックアップ乱獲 獲りすぎと捉えられることが多いが厳密にいうと、努力量(船、漁具etc)の発展、増大によって通常総漁獲量が増加するところかえって減少すること。原因が獲りすぎで資源が減少しているからとなる。乱獲すると資源が減る以外何が起きる?魚体の小型化 資源が増加しないほど漁獲するということはそれだけ親個体を取っているということ。そして例年同様の漁獲量を揚げるとなると、親個体になるまで待たず、若くて小ぶりの小さな魚体も漁獲してしまう。年がたつにつれて親個体、親個体になる大型個体が少なくなり、若い小型魚体を獲る、資源量減少&魚価低下の負のサイクルに陥る。対策は?個別割当(IQ)方式?漁業者1...
2020.03.21 08:59水産資源学の基本 よく出る部分1 水産資源の特徴水産資源学は数式モデルとか出てきてやっかいそうに見えますが正直基本的な部分を押さえればそんなに難しい分野ではありません。今回から数回ほどブログで紹介いたします。まずひとつめの題材水産資源の特徴1、自立更新性=野菜とかと違って動物なんで子をなす。獲っても資源は回復する。乱獲とかしなければ2、無主物性=海は皆のものであり、魚は獲った人にその魚の所有権が与えられる。つまり獲る前は誰のものでもないという意味。牛とかとは違う3、不確実性=季節変動や気候とかで毎年取れる量とかが変わる、不安定な資源。牛とかと違って管理することができないため、取れるか取れないかは運任せこの3つをとりあえず覚えておきましょう
2019.10.24 09:46漁業分野 混獲問題 漁業分野で1次試験や論文試験で何度か問われる問題。大学の期末試験なんかでもよく出るのではなかろうか。 混獲とは目的とする漁獲対象物が漁獲されることを指す。正直これだけ見ると問題ないが、ここに投棄つまり利用せずに対象物以外をそのまま海に捨てること(捨てられたものは弱ってるから大抵死ぬ)や、保護すべきウミガメなどの野生動物も引っかかることから長年水産業で大きな問題となっている。延縄なんかでは餌を海に入れるときにそこに海鳥が突っ込んできて漁具に引っかかりそのまま海に引きづられていくこともある。 混獲を防ぐことは資源利用の観点、また動物愛護団体に責められないように知るなど政治的な観点からも重要である。 対策としては、定置網にウミガメ脱出区域を作ったり、餌...